アールブリュットという言葉に出会ったのはおそらく7、8年前に行った、東京のアーツ千代田3331というところでの展示だったと思います。
 
その展示には、心身に障がいのある方が制作した絵や立体物の作品が展示してありました。どの作品からも、なにかとてつもない圧倒的なエネルギーが発せられていて、普通の展覧会とは次元が違うくらいの印象だったのを覚えています。

アールブリュットとは、元々は「生の芸術」という意味のフランス語で、美術の教育を受けず、流行や評価を求めることもなく、ただ自分自身であり続け、純粋に魂のおもむくままにそれぞれが独創的に表現した作品と捉えられているようです。英語圏ではアウトサイダーアートとも呼ばれます。

先日、そのアールブリュットの展示と海外からのゲストも交えたトークイベントが滋賀県の大津ホテルで行われていたので行ってきました。
 ◎アール・ブリュット国際フォーラム /「images アール・ブリュット、芸術の地平を開く」展

大きくて大胆な色使いで飛び込んでくる作品もあれば、ひっそりと緻密に描かれた作品、なぜなぜこの素材を使ったの?!?!というような作品もあり、それぞれが個性的な強さを持つ作品ばかりでした。何かを表現することに制限はないのだな、と改めて思いました。芸術には正解も不正解もないですね。^^

人の手で作られたもので、素晴らしいなぁと感じるものや、引きつけられるものって、作り手が、「自分自身に忠実に生きている」ように思います。その在り方が作品に現れるのかな。

これから開催されるアールブリュット関連のイベントとしては、下記の催しがあるようです。宮城と東京は終わっていて、大阪と大分はこれから開催ですね。こちらは商品化されたものが並ぶようです。

◎Good Job!展